リフォームの打ち合わせで「水回りの床はどうしますか?」と聞かれたとき、真っ先に候補に挙がるのがクッションフロアです。価格が手頃でデザインも豊富、何より水に強い。カタログを見ていると良いことづくめに見えます。
しかし、ネットで検索すると「安っぽい」「すぐに傷がついた」「後悔した」といったネガティブな言葉も目につき、不安になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、クッションフロアは「使う場所」さえ間違えなければ非常に優秀な床材です。しかし、その特性を理解せずにリビングや寝室など家のあちこちに採用してしまうと、数年後に後悔することになります。
この記事では、リフォームのプロがクッションフロアのリアルなデメリットを包み隠さず解説し、失敗しないための「適材適所」の考え方をお伝えします。
【目次】
- 【徹底解説】クッションフロアの5大デメリット
- 【場所別】ここに使って後悔した!失敗事例集
- 【比較】それでもクッションフロアが選ばれる理由
- 【プロの知恵】デメリットを最小限にする「選び方」
- 【解決策】町田市で満足度の高い床リフォームなら「ぷらすホーム」
- 【まとめ】完璧な床材はない。大切なのは「適材適所」
■【徹底解説】クッションフロアの5大デメリット

クッションフロアを採用する前に、まずはその弱点をしっかりと把握しておきましょう。これらは素材の特性上、避けては通れないデメリットです。
・1. 重い家具で「凹み」ができ、戻らない
最大のリスクは「凹み」です。クッションフロアは塩化ビニルの中に発泡層を含んでいるため、柔らかいのが特徴です。足触りが良い反面、冷蔵庫、食器棚、ソファなどの重い家具を長時間置くと、その部分が沈み込みます。
フローリングなら多少の凹みは味になりますが、クッションフロアの凹みは「穴」のように見え、一度つくと基本的には元に戻りません。模様替えで家具を動かしたときに、くっきりと残った跡を見てショックを受ける方が非常に多いです。
・2. 独特のビニール感と「安っぽさ」
最近のプリント技術は向上しており、パッと見は本物の木や石に見えるものもあります。しかし、実際に触れたり、光が当たったりすると、どうしてもビニール特有の質感は隠せません。
特に表面がツルツルしているタイプは、照明の反射で不自然なテカリが出ることがあります。「高級感のある部屋にしたい」と考えている場合、この質感が部屋全体のグレードを下げてしまう可能性があります。
・3. 熱に弱く、変色しやすい
塩化ビニルは熱に弱いため、アイロンや熱い鍋を直置きすると溶けたり変色したりします。また、意外と知られていないのが「ゴム汚染」です。
家具の滑り止めゴムや、ゴム製のマットを長時間接触させておくと、ゴムの成分がクッションフロアに移り、茶色や黒に変色してしまう現象です。これは化学反応によるものなので、洗剤で拭いても絶対に落ちません。
・4. 突き刺し傷や引っ掻き傷に弱い
柔らかい素材のため、尖ったものを落とすと簡単に表面が破れます。また、ペットの爪や、キャスター付きの椅子による摩擦にも弱いです。表面のプリント層が削れてしまうと、下地の白い部分が見えてしまい、非常に目立ちます。
・5. 湿気がこもりやすい
通気性がないため、床下の湿気を閉じ込めてしまうことがあります。特に築年数の古い木造住宅の1階などで、湿気対策をせずに施工すると、クッションフロアの裏側でカビが繁殖し、床材を腐らせてしまうリスクがあります。
■【場所別】ここに使って後悔した!失敗事例集

デメリットを知った上で、具体的に「どこに使うと失敗しやすいのか」、よくある後悔のパターンをご紹介します。
・「リビング」全面張りでの後悔
最も後悔の声が多いのがリビングです。家族が集まり、来客も通す場所であるリビングにクッションフロアを採用すると、どうしても「賃貸住宅っぽさ」が出てしまいます。
また、リビングは面積が広いため、施工の際にシートの継ぎ目(ジョイント)が発生しやすく、そこから剥がれてきたり、黒ずんだりすることもあります。ソファやテーブルなど重い家具も多いため、凹みリスクも最大です。
・「日当たりの良い窓際」での劣化
南向きのサンルームや窓際に採用した場合、紫外線の影響をモロに受けます。フローリングの日焼けとは異なり、クッションフロアの場合は表面が硬化してひび割れたり、色が褪せてボロボロになったりします。劣化スピードが早いため、数年で張り替えが必要になるケースも珍しくありません。
・「脱衣所」でのゴム汚染トラブル
脱衣所はクッションフロアが推奨される場所ですが、注意点があります。バスマットの下に「滑り止めゴム」を使っていたり、体重計の足がゴム製だったりすると、気づかないうちに床が変色してしまうことです。
「水回りだから安心」と思っていても、素材の相性によるトラブルは意外な盲点となります。
■【比較】それでもクッションフロアが選ばれる理由
ここまでデメリットばかりをお伝えしましたが、それでもクッションフロアは日本の住宅で圧倒的なシェアを誇っています。それは、デメリットを補って余りある「強力なメリット」があるからです。
・圧倒的な「耐水性」と「掃除のしやすさ」
フローリングは水に弱く、濡れたまま放置するとシミや腐食の原因になります。一方、クッションフロアは水を弾くため、トイレや洗面所、キッチンなどの水回りには最適です。汚れてもサッと拭くだけで済むメンテナンス性は、忙しい現代人にとって大きな魅力です。
・コストパフォーマンスの高さ
床材の中では最も安価な部類に入ります。フローリングに比べて材料費も施工費も安く抑えられるため、「水回りの床だけ張り替えたい」という場合に、数万円単位でコストダウンが可能です。
・「期間限定」と割り切れば最強の床材
例えば、「子供が小さいうちは食べこぼしや落書きが多いから、汚れてもいいクッションフロアにする」「ペットが老犬になり、足腰の負担を減らしたいから柔らかい床にする」といった使い方は非常に賢い選択です。
「一生モノ」としてではなく、「ライフスタイルに合わせた消耗品」として割り切って使う分には、これほど使い勝手の良い床材はありません。
■【プロの知恵】デメリットを最小限にする「選び方」
クッションフロアの弱点を知っていれば、対策も可能です。私たちプロが提案する、デメリットをカバーするための「賢い選び方」をいくつかご紹介します。
・凹みや傷が目立ちにくい「柄」を選ぶ
もし重い家具を置く可能性があるなら、無地や幾何学模様は避けたほうが無難です。凹みや傷がついたときに影ができ、非常に目立つからです。
おすすめは、複雑な模様が入った「石目調(ストーン柄)」や、濃いめの色合いの「木目調」です。これらは視覚的に凹凸をごまかす効果が高く、多少の傷なら気になりません。逆に、真っ白な大理石調などは清潔感がありますが、髪の毛一本落ちているだけで目立つため、掃除の頻度を覚悟する必要があります。
・耐久性重視なら「店舗用(土足用)」という選択肢
一般的な住宅用クッションフロアの厚みは1.8mmですが、店舗用(土足対応)は2.3mm〜2.5mmと厚く、表面が非常に硬く加工されています。
本来は靴で歩く場所に使われるものなので、家具の凹みやペットの爪傷に対して圧倒的な強さを誇ります。価格は少し上がりますが、リビングやキッチンなど、耐久性を求めたい場所には「店舗用」を採用するのも一つの正解です。
・安っぽく見せない「巾木(はばき)」のマジック
床材そのものだけでなく、壁と床の境目にある「巾木(はばき)」にもこだわってみてください。ここが安っぽいソフト巾木(ビニール製)だと、床全体がチープに見えてしまいます。
あえて木製の巾木を使ったり、色を壁紙に合わせたりすることで、床がクッションフロアであっても空間全体を引き締め、高級感を演出することが可能です。
■【解決策】町田市で満足度の高い床リフォームなら「ぷらすホーム」
「結局、うちはクッションフロアでいいの?それともフローリング?」
もし迷われているなら、ぜひ一度「株式会社 ぷらすホーム」にご相談ください。
私たちは、お客様に「とりあえず安いから」という理由だけでクッションフロアをおすすめすることはありません。
「リビングは長く使う場所だから、傷に強いフローリングにしましょう」
「洗面所は水濡れが多いので、機能性の高いクッションフロアが最適です」
「ペットがいるなら、滑りにくく消臭効果のあるこのシートはどうですか?」
このように、お客様のライフスタイルや家族構成、予算に合わせて、メリット・デメリットを正直にお伝えした上で、最適なプランをご提案します。
町田市を中心に、多くのリフォームを手掛けてきた実績があります。実際の施工事例も公開しておりますので、ぜひイメージ作りの参考にしてください。
https://www.plushome.co.jp/reformcase
■【まとめ】完璧な床材はない。大切なのは「適材適所」
どんなに高価な床材にもデメリットはあり、どんなに安価な床材にもメリットがあります。クッションフロアは「安っぽい」「傷つく」と言われがちですが、水回りや汚れやすい場所においては、右に出るものがいないほど優秀な床材です。
大切なのは、その特性を理解し、適材適所で使い分けることです。
「失敗したくない」「後悔したくない」という方は、ぜひプロの知恵を借りてください。ぷらすホームが、あなたの暮らしにぴったりの床選びをサポートいたします。
現地調査やお見積もりは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

