【後悔する前に】トイレのフロアタイルで絶対に知るべき5つのデメリットとプロの解決策

雑誌やインターネットで見かける、まるでホテルのように美しく生まれ変わったトイレ空間。その足元に使われている、本物の石や木材と見紛うほどリアルな床材が「フロアタイル」です。我が家のトイレも、あんな風におしゃれで清潔感あふれる場所にしたい、と期待に胸が膨らみます。


しかし、いざ具体的に検討を始めると、少し気になる情報も目に入ってきます。「冬場は足元がヒヤッとして寒い」「タイルの溝に汚れが溜まって、掃除が大変そう」「費用も意外と高いらしい…」。せっかくリフォームするのだから、絶対に後悔したくない。その気持ちが強いほど、小さな不安やデメリットの声は大きく聞こえてくるものです。


実際に、デザインの美しさだけで安易にフロアタイルを選んでしまい、「毎朝トイレに入るたびに、足元の冷たさに後悔している」「最初はきれいだったのに、目地の黒ずみがどうしても取れなくなってしまった」という声が、残念ながら存在することも事実です。


この記事では、そうした漠然とした不安を一つひとつ解消していきます。フロアタイルのデメリットを正直にお伝えし、その上で、どうすればそのデメリットを克服し、心から満足できるトイレ空間を実現できるのか。そのための具体的な知識と視点を、専門家の立場から丁寧にお話しします。読み終える頃には、あなたの不安は自信に変わっているはずです。




■ 本当にフロアタイルが最適?トイレ床材の代表格3種を公平に比較

トイレの床材選びで後悔しないためには、まず他の選択肢についても正しく知っておくことが大切です。ここでは代表的な3つの床材を、それぞれの長所と短所を比較しながら見ていきましょう。どれか一つが絶対的に優れているわけではなく、ご自身の優先順位に合ったものを選ぶための判断材料にしてください。



・フロアタイル

塩化ビニル素材でできた、硬質なタイル状の床材です。デザインが非常に豊富で、本物の石材や木材のような質感をリアルに再現できるのが最大の魅力です。耐久性が高く、傷や汚れに強いことから、土足で使われる店舗などでも採用されています。一方で、素材が硬いため、クッション性はほとんどありません。冬場は足元に冷たさを感じやすいことや、他の床材に比べて材料費や施工費がやや高めになる傾向があります。



・クッションフロア

フロアタイルと同じく塩化ビニル素材ですが、シート状になっており、名前の通りクッション性があるのが特徴です。水に強く、汚れも拭き取りやすいため、トイレや洗面所などの水回りで広く使われています。価格が手頃で、施工しやすいのもメリットです。ただし、フロアタイルに比べると素材が柔らかいため、重いものを置くと跡がつきやすく、傷も入りやすいという側面があります。デザインによっては、少し安価に見えてしまうこともあります。



・フローリング

リビングなどにも使われる木質系の床材です。本物の木ならではの温かみや、優しい足触りが魅力です。しかし、トイレの床材としては注意が必要です。木材は水や湿気に弱く、飛び散った尿などに含まれるアンモニアでシミや変色、腐食を起こしやすいからです。防水・防汚加工が施されたトイレ用の製品もありますが、こまめな手入れが欠かせない、上級者向けの選択肢と言えるでしょう。




■ なぜ経験豊富なプロはフロアタイルを勧めるのか?知られざる機能性とデザインの可能性

一般的なデメリットがあるにも関わらず、なぜリフォームの現場ではフロアタイルが根強い人気を誇り、専門家からも勧められることが多いのでしょうか。それは、皆さんがまだ知らないフロアタイルの進化と、空間全体にもたらす価値に理由があります。


「冷たい」「硬い」という弱点は、確かにかつてのフロアタイルにはありました。しかし、現在の製品は大きく進化しています。例えば、表面に特殊なコーティングを施すことで、足裏が触れた瞬間のヒヤッと感を大幅に軽減した製品が登場しています。また、マンションの規約に対応するための遮音性が高いタイプや、ペットや高齢者の足腰に配慮した、滑りにくい表面仕上げの製品も開発されています。


そして何より、デザインの可能性は他の床材の追随を許しません。木目調の製品であれば、本物の木が持つ凹凸や質感を驚くほどリアルに再現しています。一見すると、プロでもフローリングと見分けがつかないほどのものも少なくありません。大理石調やコンクリート調のデザインを選べば、ご家庭のトイレをまるで高級ホテルのような、非日常的で洗練された空間へと一変させることができます。


多くの施工事例を手掛けてきた経験から言えるのは、床は空間の印象を決定づける非常に重要な要素だということです。壁紙や便器を選ぶのと同じくらい、あるいはそれ以上に、床材がトイレ全体の質を大きく左右します。フロアタイルには、その空間の価値そのものを高める力があるのです。




■ DIY・格安業者が招いたフロアタイルの悲劇


フロアタイルの施工は、一見すると簡単そうに見えるかもしれません。しかし、その仕上がりの美しさと耐久性は、専門的な知識とミリ単位の精度を要求される、まさに職人技の世界です。ここでは、知識や技術が不足したまま施工したことで起こってしまった、典型的な失敗事例をいくつかご紹介します。



・下地処理が甘く、数年で床が浮き・剥がれが発生

最も多く、そして最も深刻なのがこの失敗です。費用を抑えるために、既存の床の上からそのままフロアタイルを貼ってしまうケースです。もし元の床に少しでも歪みや湿気があれば、接着が不十分となり、数年でタイルが浮き上がってきたり、端から剥がれてきたりします。プロは必ず施工前に下地の状態を厳しくチェックし、必要であれば補修や調整を行ってから、完全に平滑な状態で施工を始めます。この見えない部分へのこだわりが、10年後、20年後の美しさを支えるのです。



・便器周りのカットが雑で、見た目が台無しに

トイレの床で最も職人の腕が試されるのが、便器の根元部分の処理です。この複雑な曲線に合わせてフロアタイルを正確に切り出す作業は、経験の浅い職人やDIYでは非常に難しいものです。結果として、便器との間に不自然な隙間ができてしまったり、切り口がガタガタになったりして、せっかくの高級感のあるタイルが台無しになってしまいます。美しい仕上がりは、こうした細部にこそ宿ります。



・目地の処理が不均一で、汚れが溜まる原因に

フロアタイルは一枚一枚を貼り合わせていくため、タイルとタイルの間には目地(溝)ができます。この目地の幅が均一でなかったり、接着剤がはみ出してしまったりすると、そこに汚れが溜まりやすくなり、やがて黒ずみとなって現れます。熟練した職人は、寸分の狂いもなくタイルを割り付け、目地が美しく仕上がるように細心の注意を払って作業を進めます。




■ 満足度が全く違う。「感動レベル」のトイレ空間を創るリフォーム会社の選び方


ここまでの話で、トイレのフロアタイルリフォームで後悔しないためには、信頼できる専門家、つまりリフォーム会社選びが何よりも重要であることをご理解いただけたかと思います。では、数ある会社の中から、本当に信頼できるパートナーをどうやって見つければよいのでしょうか。ぜひ、以下の3つの条件をチェックしてみてください。



・こちらの要望に「プラスαの提案」をしてくれるか?

「フロアタイルにしたい」という要望に対し、ただカタログを渡して「どれにしますか?」と尋ねるだけの会社は要注意です。本当に親身な会社は、「それなら、この壁紙と組み合わせると空間が広く見えますよ」「将来のことを考えて、手すりの下地も入れておきましょうか」というように、あなたの想像を超える「プラスα」の提案をしてくれます。



・施工する職人の顔が見え、実績が豊富か?

実際に工事を行うのは、現場の職人です。どんなに立派なプランでも、職人の技術が伴わなければ意味がありません。その会社が、どのような経歴を持つ職人が施工を担当するのか、顔や名前をきちんと公開しているかを確認しましょう。また、過去に手掛けたフロアタイルの施工事例が豊富に公開されていれば、それは技術力と経験の確かな証拠になります。



・利用者の「本音の声」を公開しているか?

広告や宣伝文句よりも信頼できるのが、実際にその会社でリフォームをしたお客様からの「本音の声」です。特に、手書きのアンケートや、お客様とスタッフが一緒に写っている写真などを大切に公開している会社は、お客様との信頼関係を大切にしている誠実な会社である可能性が高いと言えます。


床が新しくなると、これまで気にならなかった壁紙の汚れや照明の暗さが、不思議と目につくようになるものです。もし予算が許すのであれば、床だけでなく空間全体を一度に見直すことで、統一感のある、驚くほど快適で満足度の高いトイレ空間が実現します。まずは、その会社が手掛けた様々な施工事例を見て、インスピレーションを膨らませてみるのがお勧めです。

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■ デメリットを知ることから、あなたの理想のトイレリフォームは始まります


ここまで、トイレの床にフロアタイルを選ぶ際のデメリットと、その後悔を避けるための具体的な方法についてお話ししてきました。フロアタイルの持つ「冷たさ」や「硬さ」といった弱点は、最新の製品知識と、それを活かすプロの提案力があれば克服できます。そして「施工不良」という最大のリスクは、信頼できる誠実なリフォーム会社を見極めることで、確実に回避することができます。


つまり、あなたが最初に感じていた不安は、一つひとつ解消できる課題だったのです。デメリットを知ることは、決してリフォームを諦めるための情報ではありません。むしろ、それを乗り越えて、心から「やってよかった」と思える理想の空間を手に入れるための、最も重要なスタートラインなのです。


ぜひ一度、ご自宅のトイレをゆっくりと見渡してみてください。そして、どんな空間にしたいか、どんな時間を過ごしたいか、自由にイメージを膨らませてみてください。その想いを、信頼できると感じた専門家に話すところから、あなたの理想のトイレリフォームは始まります。


私たちは、ただ商品を販売し、工事をするだけの会社ではありません。お客様一人ひとりが抱える不安や悩みに真摯に寄り添い、その期待を超える空間作りを通じて、日々の暮らしの中にささやかな喜びと感動をお届けしたいと心から願っています。どんな些細な疑問や不安でも、まずはお気軽にご相談ください。

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